緩和ケアという言葉を聞いたことがおありですか?
緩和ケアとは病気に伴う不快な症状のコントロールを行い、療養の様々な場面での意思決定の支援をし、患者さんが望む治療を継続できるようにする医療です。
病気や治療に伴ういたみや吐き気、倦怠感などの様々な症状が強い場合には病気そのものの治療がなかなかうまくいかないことがあります。そんな時に身体的な苦痛をとることによって、本来目指していた治療が可能となります。
病を得ると、どんな病気であろうと、いかなる段階にあろうと、誰もが苦悩しつらい思いをします。緩和ケアは様々なアプローチによって、このつらい思いを改善し、治療に前向きになっていただく事を目標としています。
私たち緩和ケアチームはこの目的を達成すべく主治医を中心として多くの医療職がチームを作って患者さんと家族のための医療を行います。チームには各科の医師、看護師、薬剤師、歯科医師、歯科衛生士、栄養士、ソーシャルワーカー、リハビリテーションなどが属しています。また多くの関連の施設、かかりつけ医との強い連携があります。
私たちは主治医の先生とともに全人的医療を提供させていただきます。一度主治医の先生にご相談ください。
緩和支持医療科診療科長 松岡順治